2013年08月30日
第15回 秋上がりの季節
白玉の 歯にしみとおる秋の夜の
酒は静かに飲むべかりける (若山牧水)

この夏の厳しい暑さもようやくひと段落つきそうですね。若山牧水のような粋人も、私のように一年を酒の呑み頃でカウントしているような卑しい酒徒も、9月、秋の声を聞くと、「秋上がり」という言葉に心ときめきます。ご存知でしょうか、日本酒の専門用語で、冬から春にかけて仕込んだ酒を、しばらく蔵で熟成させ、ひと夏を越し、涼しくなる秋口になると、美味しさが増してくる、という意味です。この「秋上がり」の酒を、涼しくなったら蔵から出荷することを「冷やおろし」と言います。美しい言葉でしょう。
吉田元氏の『江戸の酒~その技術・経済・文化』(朝日選書)によると、日本酒は16世紀半ばの室町後期~戦国時代の頃、玄米→精白米を使うという劇的な技術革新が行われ、江戸初期の記録では、旧暦八月に前年の古米で造る酒を「新酒」とし、「間酒」「寒前酒」「寒酒」「春酒」と真夏を除くオールシーズン、酒を造っていたようです。
アルコール発酵をつかさどる麹菌や酵母菌は、一般の雑菌同様、高温の状態で活動が活発になるので、夏場のほうが酒は短期間で出来るのですが、当然ながら有害な雑菌も多く、腐造のリスクも高い。気温の低い寒中の酒造りは、微生物の働きがにぶくなるため、時間はかかるが雑菌侵入の心配が少なく、良質の酒に仕上がる。酒造業を統制する幕府側も、年がら年中、勝手に自家醸造されるより、秋口に収穫した新米で良質な寒造りをさせることで課税管理しやすくなる、というわけで、次第に寒期に集中醸造するようになりました。
精白米と寒造りによって酒質は大きく向上したものの、今のように原料米を機械で6割も5割も磨けるわけではありません。臼や杵に頼っていた江戸初期の精米は今の吟醸酒とは比較にならないレベル。酒屋で販売する等級は、全量精白米で造った酒を「諸白」、麹米だけ精白した酒を「片白」、従来の濁り酒を「並酒」と区分けされていました。
これらの酒は、現代人からすれば、さぞかし荒っぽく雑な味だったろうと想像しちゃいますが、昔の米は今で言う有機自然農法で、土の養分をたっぷり含み、軟らかく、もろみに融けやすく、米の味がしっかり酒に反映されていたことでしょう。ちゃんと火入れをし、涼しい土蔵の中でひと夏貯蔵しておくと、搾りたての頃とはまた違う、アルコール熟成の妙が加味されたんだと思います。これは、日本の酒、日本の食の美味しさの、まさに本質ではないでしょうか。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
高精白米を使用し、冷蔵貯蔵完備できるようになり、昔の酒ほど熟成の変化が顕在化しづらくなったとはいえ、実りの季節の酒は、「秋上がり」の名にふさわしく、秋晴れの爽快な空と豊穣な地をイメージさせてくれます。
この時期、各地では地酒の試飲イベントが目白押しとなります。私が現時点で把握しているイベントを紹介しましょう。
【 藤枝DE はしご酒 】
参加店で蔵元が直接接待&地酒指南をする地酒ファン垂涎のはしご酒イベント。参加費は1店につき1000円(地酒一杯&特選酒肴付き)。
◇ 日 時 9月1日(日)15時~20時(入店)
◇ 参加店(4店) かわかつ(藤枝市駅前1-8-5)/ダイドコバル(藤枝市田沼1-3-26)/八っすんば(藤枝市駅前1-6-20)/藤枝市場(藤枝市駅前2-8-2)
◇ 参加蔵元 英君(静岡市清水区由比)/若竹(島田市)/喜久醉(藤枝市上青島)/杉錦(藤枝市小石川)
*どの蔵元がどの店に居るかは当日のお楽しみ。4店制覇すれば記念品贈呈。
▽イベントのパンフレットはこちら

【 静岡DE はしご酒 】
◇ 日 時 9月21日(土)17時30分~21時(入店)
◇ 参加店(8店) うず(静岡市葵区音羽町3-18)/おい川(静岡市葵区鷹匠1-4-1)/小だるま亭(静岡市葵区横田町2-6-7)/たがた(静岡市葵区常磐町2-6-7)/狸の穴(静岡市葵区両替町2-2-5)/のっち(静岡市葵区七間町8-25)/華音(静岡市葵区両替町2-5-8)/湧登(静岡市駿河区南町7-9)
◇ 参加蔵元 開運(掛川市)/金明(御殿場市)/君盃(静岡市駿河区手越)/國香(袋井市)/小夜衣(菊川市)/志太泉(藤枝市宮原)/初亀(藤枝市岡部)/富士錦(富士宮市芝川)
*どの蔵元がどの店に居るかは当日のお楽しみ。8店中4店制覇すれば記念品贈呈
【 蔵元を囲むしのだ日本酒の会 】
清水の地酒専門店・篠田酒店が取引先の蔵元を招いて最高レベルのラインナップを紹介。今年で39回を数える老舗イベントです。今年は清水の割烹・梅芳園の特選料理、盲目のギタリスト服部こうじ氏の生演奏が楽しめます。着席スタイル。
◇ 日 時 9月15日(日) 16時~18時20分
◇ 会 場 清水マリンビル7階ホール
◇ 料 金 8000円(前売り制)
◇ 問合せ 篠田酒店 TEL 054-352-5047
【 沼津日本酒フェス2013 】
沼津の地酒専門店・芹澤酒店が取引先の蔵元を招いて気軽に試飲を楽しんでもらう立ち飲みスタイルの地酒イベント。各蔵持参のつまみとREFS(無農薬野菜のセレクトショップ)厳選素材のつまみを用意。伊豆稲取の大久保農園さんの採れたて新鮮野菜の試食もあります。
◇ 日 時 9月22日(日) 14時~16時
◇ 会 場 キラメッセ沼津
◇ 料 金 2100円(前売り制・イープラスにて発売中)
◇ 問合せ 芹澤酒店 TEL 055-931-1514
◇ 参加蔵 28蔵
(県内) 白隠正宗(沼津市)/金明(御殿場市)/高砂(富士宮市)/英君(静岡市清水区由比)/正雪(出品のみ)/臥龍梅(静岡市清水区西久保)/杉錦(藤枝市小石川)/志太泉(藤枝市宮原)/若竹(島田市)/小夜衣(菊川市)/開運(掛川市)
(県外)陸奥八仙・天の戸(出品のみ)・阿部勘・奈良萬・若駒・麒麟山・神亀・羽根屋
加賀鳶/黒帯・十六代九郎右衛門・黒松仙醸・北光正宗・昇龍蓬莱・澤屋まつもと・睡龍・
梅乃宿・車坂・ヤマサン正宗・旭菊
【 酒のいわせ 日本酒試飲会 】
御殿場の地酒専門店・酒のいわせが取引先の蔵元を招いて気軽に試飲を楽しんでもらう立ち飲みスタイルの地酒イベント。「ふじやまプロシュート」で知られる渡辺ハム工房のおつまみブースもあります。
◇ 日 時 9月29日(日) 13時30分~15時30分
◇ 会 場 森の腰ショッピングセンター・エピ 2階大ホール
◇ 料 金 2500円(前売り制)
◇ 問合せ 酒のいわせ TEL 0550-82-2009
◇ 参加蔵 金明(御殿場市)/白隠正宗(沼津市)/初亀(藤枝市岡部)/喜久醉(藤枝市上青島)/相模灘(神奈川)/巖(群馬)/醴泉(岐阜)/黒龍(福井)/澤の花(長野)/紀土(和歌山)/美丈夫(高知)
【 第26回 静岡県地酒まつり in 静岡2013 】
毎年、静岡県の東・中・西部で巡回開催する静岡県酒造組合主催の地酒まつり。県下全蔵元が集結する県内最大の地酒イベントで、今年で26回目。立食形式でプレゼント抽選会もあります。
◇ 日 時 10月1日(火) 18時~20時
◇ 会 場 ホテルセンチュリー静岡
◇ 料 金 2000円(イープラスにて発売中)
◇ 問合せ 静岡県酒造組合 TEL 054-255-3082
*当日、全国利き酒選手権大会静岡県予選会を同時開催。誰でも挑戦できます。16時00分受付開始、17時20分受付終了。
上記のうち、『○○DEはしご酒』は、主宰する居酒屋「湧登」のご主人が、今、流行のおまちバルよりもずっと前に、地酒の造り手と飲み手を、売り手の店で引き合わせる仕掛けを考えて、お店のお客さんたちが有志で運営組織を作って始めた手作りイベントです。年々参加店や参加蔵が増え、静岡、清水、藤枝、沼津と開催地も広がっています。事前予約が要らず、時間内ならば、誰でも気軽に参加できるので、地酒が呑めるお店を開拓するには最適のイベントですね!
私が酒の修業をしていた25年ぐらい前は、静岡県地酒まつりや篠田酒店さんのイベントぐらいしかありませんでしたが、ここ数年、イベントの数はグッと増えました。地域の酒販店さんや飲食店さんが販促活動の枠を超え、手弁当で本当に頑張っているんです。今では店主よりもお客さんのほうが「今度はいつやる?」とせっつくような状況とか。
お店の常連さんばかりでは地酒ファンの底辺拡大は進みませんし、私がここで、いくら活字を駆使してあれこれ熱弁したところで、やっぱり造っている蔵元の顔を直接見て、直接呑んでもらわないことには、お酒の価値を実感していただくことはできません。
美酒との出会いの機会がグッと増える秋上がりの季節、この種のイベントに縁のなかったみなさまや、当ブログを訪問してくださったみなさまにも、どうか素敵な一杯との出会いがありますように!
酒は静かに飲むべかりける (若山牧水)

この夏の厳しい暑さもようやくひと段落つきそうですね。若山牧水のような粋人も、私のように一年を酒の呑み頃でカウントしているような卑しい酒徒も、9月、秋の声を聞くと、「秋上がり」という言葉に心ときめきます。ご存知でしょうか、日本酒の専門用語で、冬から春にかけて仕込んだ酒を、しばらく蔵で熟成させ、ひと夏を越し、涼しくなる秋口になると、美味しさが増してくる、という意味です。この「秋上がり」の酒を、涼しくなったら蔵から出荷することを「冷やおろし」と言います。美しい言葉でしょう。
吉田元氏の『江戸の酒~その技術・経済・文化』(朝日選書)によると、日本酒は16世紀半ばの室町後期~戦国時代の頃、玄米→精白米を使うという劇的な技術革新が行われ、江戸初期の記録では、旧暦八月に前年の古米で造る酒を「新酒」とし、「間酒」「寒前酒」「寒酒」「春酒」と真夏を除くオールシーズン、酒を造っていたようです。
アルコール発酵をつかさどる麹菌や酵母菌は、一般の雑菌同様、高温の状態で活動が活発になるので、夏場のほうが酒は短期間で出来るのですが、当然ながら有害な雑菌も多く、腐造のリスクも高い。気温の低い寒中の酒造りは、微生物の働きがにぶくなるため、時間はかかるが雑菌侵入の心配が少なく、良質の酒に仕上がる。酒造業を統制する幕府側も、年がら年中、勝手に自家醸造されるより、秋口に収穫した新米で良質な寒造りをさせることで課税管理しやすくなる、というわけで、次第に寒期に集中醸造するようになりました。
精白米と寒造りによって酒質は大きく向上したものの、今のように原料米を機械で6割も5割も磨けるわけではありません。臼や杵に頼っていた江戸初期の精米は今の吟醸酒とは比較にならないレベル。酒屋で販売する等級は、全量精白米で造った酒を「諸白」、麹米だけ精白した酒を「片白」、従来の濁り酒を「並酒」と区分けされていました。
これらの酒は、現代人からすれば、さぞかし荒っぽく雑な味だったろうと想像しちゃいますが、昔の米は今で言う有機自然農法で、土の養分をたっぷり含み、軟らかく、もろみに融けやすく、米の味がしっかり酒に反映されていたことでしょう。ちゃんと火入れをし、涼しい土蔵の中でひと夏貯蔵しておくと、搾りたての頃とはまた違う、アルコール熟成の妙が加味されたんだと思います。これは、日本の酒、日本の食の美味しさの、まさに本質ではないでしょうか。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
高精白米を使用し、冷蔵貯蔵完備できるようになり、昔の酒ほど熟成の変化が顕在化しづらくなったとはいえ、実りの季節の酒は、「秋上がり」の名にふさわしく、秋晴れの爽快な空と豊穣な地をイメージさせてくれます。
この時期、各地では地酒の試飲イベントが目白押しとなります。私が現時点で把握しているイベントを紹介しましょう。
【 藤枝DE はしご酒 】
参加店で蔵元が直接接待&地酒指南をする地酒ファン垂涎のはしご酒イベント。参加費は1店につき1000円(地酒一杯&特選酒肴付き)。
◇ 日 時 9月1日(日)15時~20時(入店)
◇ 参加店(4店) かわかつ(藤枝市駅前1-8-5)/ダイドコバル(藤枝市田沼1-3-26)/八っすんば(藤枝市駅前1-6-20)/藤枝市場(藤枝市駅前2-8-2)
◇ 参加蔵元 英君(静岡市清水区由比)/若竹(島田市)/喜久醉(藤枝市上青島)/杉錦(藤枝市小石川)
*どの蔵元がどの店に居るかは当日のお楽しみ。4店制覇すれば記念品贈呈。
▽イベントのパンフレットはこちら

【 静岡DE はしご酒 】
◇ 日 時 9月21日(土)17時30分~21時(入店)
◇ 参加店(8店) うず(静岡市葵区音羽町3-18)/おい川(静岡市葵区鷹匠1-4-1)/小だるま亭(静岡市葵区横田町2-6-7)/たがた(静岡市葵区常磐町2-6-7)/狸の穴(静岡市葵区両替町2-2-5)/のっち(静岡市葵区七間町8-25)/華音(静岡市葵区両替町2-5-8)/湧登(静岡市駿河区南町7-9)
◇ 参加蔵元 開運(掛川市)/金明(御殿場市)/君盃(静岡市駿河区手越)/國香(袋井市)/小夜衣(菊川市)/志太泉(藤枝市宮原)/初亀(藤枝市岡部)/富士錦(富士宮市芝川)
*どの蔵元がどの店に居るかは当日のお楽しみ。8店中4店制覇すれば記念品贈呈
【 蔵元を囲むしのだ日本酒の会 】
清水の地酒専門店・篠田酒店が取引先の蔵元を招いて最高レベルのラインナップを紹介。今年で39回を数える老舗イベントです。今年は清水の割烹・梅芳園の特選料理、盲目のギタリスト服部こうじ氏の生演奏が楽しめます。着席スタイル。
◇ 日 時 9月15日(日) 16時~18時20分
◇ 会 場 清水マリンビル7階ホール
◇ 料 金 8000円(前売り制)
◇ 問合せ 篠田酒店 TEL 054-352-5047
【 沼津日本酒フェス2013 】
沼津の地酒専門店・芹澤酒店が取引先の蔵元を招いて気軽に試飲を楽しんでもらう立ち飲みスタイルの地酒イベント。各蔵持参のつまみとREFS(無農薬野菜のセレクトショップ)厳選素材のつまみを用意。伊豆稲取の大久保農園さんの採れたて新鮮野菜の試食もあります。
◇ 日 時 9月22日(日) 14時~16時
◇ 会 場 キラメッセ沼津
◇ 料 金 2100円(前売り制・イープラスにて発売中)
◇ 問合せ 芹澤酒店 TEL 055-931-1514
◇ 参加蔵 28蔵
(県内) 白隠正宗(沼津市)/金明(御殿場市)/高砂(富士宮市)/英君(静岡市清水区由比)/正雪(出品のみ)/臥龍梅(静岡市清水区西久保)/杉錦(藤枝市小石川)/志太泉(藤枝市宮原)/若竹(島田市)/小夜衣(菊川市)/開運(掛川市)
(県外)陸奥八仙・天の戸(出品のみ)・阿部勘・奈良萬・若駒・麒麟山・神亀・羽根屋
加賀鳶/黒帯・十六代九郎右衛門・黒松仙醸・北光正宗・昇龍蓬莱・澤屋まつもと・睡龍・
梅乃宿・車坂・ヤマサン正宗・旭菊
【 酒のいわせ 日本酒試飲会 】
御殿場の地酒専門店・酒のいわせが取引先の蔵元を招いて気軽に試飲を楽しんでもらう立ち飲みスタイルの地酒イベント。「ふじやまプロシュート」で知られる渡辺ハム工房のおつまみブースもあります。
◇ 日 時 9月29日(日) 13時30分~15時30分
◇ 会 場 森の腰ショッピングセンター・エピ 2階大ホール
◇ 料 金 2500円(前売り制)
◇ 問合せ 酒のいわせ TEL 0550-82-2009
◇ 参加蔵 金明(御殿場市)/白隠正宗(沼津市)/初亀(藤枝市岡部)/喜久醉(藤枝市上青島)/相模灘(神奈川)/巖(群馬)/醴泉(岐阜)/黒龍(福井)/澤の花(長野)/紀土(和歌山)/美丈夫(高知)
【 第26回 静岡県地酒まつり in 静岡2013 】
毎年、静岡県の東・中・西部で巡回開催する静岡県酒造組合主催の地酒まつり。県下全蔵元が集結する県内最大の地酒イベントで、今年で26回目。立食形式でプレゼント抽選会もあります。
◇ 日 時 10月1日(火) 18時~20時
◇ 会 場 ホテルセンチュリー静岡
◇ 料 金 2000円(イープラスにて発売中)
◇ 問合せ 静岡県酒造組合 TEL 054-255-3082
*当日、全国利き酒選手権大会静岡県予選会を同時開催。誰でも挑戦できます。16時00分受付開始、17時20分受付終了。
上記のうち、『○○DEはしご酒』は、主宰する居酒屋「湧登」のご主人が、今、流行のおまちバルよりもずっと前に、地酒の造り手と飲み手を、売り手の店で引き合わせる仕掛けを考えて、お店のお客さんたちが有志で運営組織を作って始めた手作りイベントです。年々参加店や参加蔵が増え、静岡、清水、藤枝、沼津と開催地も広がっています。事前予約が要らず、時間内ならば、誰でも気軽に参加できるので、地酒が呑めるお店を開拓するには最適のイベントですね!
私が酒の修業をしていた25年ぐらい前は、静岡県地酒まつりや篠田酒店さんのイベントぐらいしかありませんでしたが、ここ数年、イベントの数はグッと増えました。地域の酒販店さんや飲食店さんが販促活動の枠を超え、手弁当で本当に頑張っているんです。今では店主よりもお客さんのほうが「今度はいつやる?」とせっつくような状況とか。
お店の常連さんばかりでは地酒ファンの底辺拡大は進みませんし、私がここで、いくら活字を駆使してあれこれ熱弁したところで、やっぱり造っている蔵元の顔を直接見て、直接呑んでもらわないことには、お酒の価値を実感していただくことはできません。
美酒との出会いの機会がグッと増える秋上がりの季節、この種のイベントに縁のなかったみなさまや、当ブログを訪問してくださったみなさまにも、どうか素敵な一杯との出会いがありますように!
Posted by 日刊いーしず at 12:00